― 現行・第二エリア ―
[我ながら、自分たちは名演技だと思う。
ドロシーが自分の言葉をマネする>>230のを聞きながら思った。]
――いつもの口調じゃないほうがいいな。
そんな偉そうな妹がいてたまるか。
[ホルスターにエネルギー銃を直しながら、不自然な返事>>231に渋い顔をして言う。]
[背後からかかった声に、振り返る。
今は、ただの避難客。右手のエネルギー銃を努めて自然な様子でホルスターにしまう。すると、ドロシーがびくりとするから、反射的にホルスターへ手を伸ばしそうになる。]
大丈夫だ、ドロシー。
絶対にお兄ちゃんが守るから。
[正直、ドロシーにしがみつかれて>>232、内心、今にも笑い出してしまいそうだ。
しかし、ここは献身的な兄を演じなくてはならない。心の内で必死に笑いを噛み殺しながら、ドロシーの背中を擦る。(後々、セクハラ!とか言われないよな?とどうでもいいことを考えたことは黙っておこう。)]