[ささやかに込めた示唆が、丹念に巻かれるハンカチと兄の言葉に隠蔽され、はっきりと嘘を形作っていく>>231] ……やっぱり、甘やかし過ぎ……[何時の間にか重症にまで仕立て上げる兄に、さすがにやり過ぎだと異議を挟める訳もなく。視線を彷徨わせ、ぽつりと呟くだけ]