― 回想:6年前 ―
[女みたいな呼びかたをするな。と幼い頃はいっていたが、それも今では慣れてしまった。
その名で呼ぶ男>>204に]
だから飲み過ぎだっていっただろうが、ファミルちゃんなんて呆れてたし、見てるこっちも恥ずかしかったぞ。
[呆れながらも、そっと水を汲んで幼馴染の前に置いて、向き合うように椅子に腰かける]
ああ…そうだな。見違えるようになって、ファミルちゃん嬉しそうだったな。
昔はなかなか打ち解けてくれずに困らせてくれた女の子が今では旦那を得るまでになるなんて月日の流れは凄いな。
[自分にとっても幼馴染の妹は非常に近い存在だ。近いゆえに色恋沙汰のような感情もないが、第二の兄のように思えてもらえれば嬉しく思える程度には親しい。
だから自然と、妹を大事に想う幼馴染へと思い出話を訥々と語っていく]