[クロードに抱き寄せられる形で川に呑まれる。白い気泡と耳を聾する水圧と。意識を飛ばさずに済んだのはクロードが身を呈して衝撃を減じてくれたからだろう。そして、託された覚悟と。流されかかるクロードのベルトを掴んで引きつける。] かはっ…! [早い流れに揉まれながら水面に顔を出すと、拳銃を握った右手を差し上げて、空に向かって発砲した。腹心に居場所を知らせるべく。]