[フリーデルだけに聞こえるよう、声を潜める。]
さっきジムゾンの話を聞いて、こう頭のてっぺんに杭打たれたみたいにがつーんときた。大切な幼馴染が言ったこと、すごく腑に落ちた。
[シモンもジムゾンも、二人して馬鹿とか言いやがったのは許せないが、今は気にしている場合ではない。真面目な表情を作ると、少し息をためてフリーデルに約束した。]
俺も今日の投票はオットーを選ぶ。それが君と、そしてジムゾンへの信頼の証だ。
[真っ赤な嘘と知ってて真剣な表情で告げる。仲間のためにと良心を殺して。
それから更に小声で囁いた。]