[やがて取りまとめられた損害の状況が届けられる。
砦を守っていたものたちの苦闘の様子が、数字からも読み取れた。>>181
一度目を閉じ、散った者達の魂に祈りを捧げる。
橋を攻撃した隊も、犠牲は大きかった。
戦闘の最初から最後まで最も激しく戦った軽歩兵の部隊がやはり最も損害が大きく、負傷者、死者、撤退し切れず取り残された者を合わせて半数近くが失われている。
次に被害が目立つのは、重歩兵の部隊だ。
重騎兵の二度の突撃に晒されて命を落とした者、動けぬ負傷を負った者は3桁の数に上る。
戦場を広く駆けまわった弓騎兵の被害も少なくないが、直接攻撃に晒されなかった弓兵の部隊は、比較的軽微な損耗で済んでいた。]