― 移動中 ―[ 自分でも少し唐突だと思える願いに遠回しに許しをくれたアイリに>>216カレルは、ほっと息を吐いて一礼する。 ]ありがとうございます。僕も...実は、良く解ってはいないんですけど、多分、この剣を捧げた方と関係するんだと思います。[ 続けて告げたのは、素直な予感。さすがに剣を捧げた相手の名を簡単に口にすることはできなかったが。 ]この先に待っているのが『虚無』の欠片だと言うなら、尚更に。[ 白銀の聖竜の鱗に触れて、空を見る瞳に、何かは伝わったろうか。* ]