[それから。ほんの一時の優しい時。>>223随分情けないような顔を見せてしまった気もしたけれど、でも同じく照れた顔を見せてくれた彼女がひどく嬉しく懐かしくて。本当は、こんな時をこれからも過ごせたらいいんだろう。この騒ぎを終わらせて、、ラメールが再び暁の輝きを取り戻したなら。彼女の瞳の不安が消えたなら、またこうした時も持てようか。小さな小さな感謝の言葉。それに互いに少しばかり紅潮した顔を見合わせて、ふふと笑って。]