[そこへ、音のない漆黒の騎馬軍団が風魔法を嚆矢に傾れ込んでくる。このタイミングか、という血の湧くような高揚を伴う感慨をカレルも抱いたものの、空中機動力を駆使して戦況の一望確認をすると、味方を誤射するのを恐れて手をこまねいている弓兵たちへと、騎馬隊への斉射を指示した。**]