―――――――――[心臓に直接穿たれた雷撃は良く効いたのだろう、ギャァとも形容し難い、叫び声のような物をあげながら雷撃に悶える烏賊を見ながら男はふいに呟いた。]……こういう化け物には名がついておったな。[海坊主と言ったかと。そんな事を考えている間、烏賊は動きを鈍らせながらも、最後のあがきと10の触手を振り回す。海中にいた自分は免れたが、空中に居た鳴丸は、触手の一撃を喰らい甲高く鳴いた。]