[唇を尖らせた音には気付いていないように反応なく、 少女らしく甘い物を強請る声の方に頷いた>>219] 甘い物なら、……あの辺りかな。[賑やかなマーケット、夜の街路に行き交う人間達は 酒盛りで出来上がった労働者達であったり、 寄り添って歩く恋人達であったり。 その中に浮いた、時間を止められた二人であったけれど] いや、良いよ。[好奇心に任せた食べ歩きの経験など、ついぞなかっただろう。 こうしていると、やっぱり彼女も子供だ] 美味しい?