[残りの遊牧民ら1800名ほどは徒歩の弓兵として動く。
さらに元正規兵を中心とする600名ほどの兵らは重歩兵と称して別部隊とした。
重歩兵と言っても装備は様々だが、最低限の盾は持たせてある。
なにより、隊列を組むのに慣れている。
彼らにもそれぞれ信頼できるものに指揮を任せていた。]
皆はこのまま橋まで行軍を続けてくれ。
橋の前に到着するか、敵と遭遇したら戦闘準備を取って待機。
必要ならばそのまま交戦に入ること。
で、俺は、
[自身は、身軽に馬に跨った。
身に付けているのは煮固めた革で作られた簡素な、鎧と呼ぶほどでもない防具だ。
腰には山刀が2本。馬の鞍には狩猟槍と弓。背中には矢筒。
狩りに行く服装そのままと言ってもいい。
盟主の騎乗に合わせて30名ほどが馬に乗る。
彼らは、幼いころからの顔見知りの兵士たちだ。]