[魔王が天に在る者を討つと決めたのは、己の逆鱗に触れたがため。 勇者の動向からは既に意識が離れ、仮に潰し合い狙いで静観を決め込まれたとしても、それを咎めはしなかっただろう][しかし、そうなることはなかった。 休戦に応じた>>229上で、当然の如く天へ向かう算段をつけ始める勇者一行に、魔王は密やかな笑みを浮かべた。 彼らへと特別に声を掛けることこそなかったが*]