[次に目を開いたときは、そこにはキラキラと輝く満点の星々。
その中には、亡きフローレンスの姿も確認できて。
一瞬目を見開いて、笑うだろう。]
久しぶり。
[今度はちゃんと声が出る。
そこにはソマリの姿も、もしかしたら彼の両親の姿もあっただろうか。
もしかしたら、亡くなった者たちの姿もあったかもしれない。
そして、煌めく星々がひとつ、ひとつ異なった表情を見せることに気付くだろう。
水が豊かで自然が多い星。
砂漠に覆われた土の星。
火山が噴火する星。
見たこともない生物がすむ星。
"ガルー"の星。
フローレンスと話しながら、星々を眺める。
それはひそかにあこがれを抱いていた、宇宙旅行。]