でもさ、この世界に来て、あの我儘坊主に散々怒られて。 負けてもいいなんてことはないと思ったんだ。 勝てない相手でも、勝つ必要がない相手でも。 やっぱ、勝たないと駄目なんだ。[きっと、その決意を端的に示したのが、あの時約束したホームランだったのだ。 なんてことを、今更分析してみたりもする] ――なんて、つい語っちまったな。[最後に照れ気味にそう付け加えて、ステファンの顔を見た*]