[硝煙の上がる銃を手に駆け出すドロシーの姿に状況を悟る。>>220>>221ここに来ての裏切り、彼女ga叫びだしにたじろぐ騎士達と共についてきた衛兵達、アイリはこの流れを止めてはならぬと叫んで反論を試みるも噴出す口の中では先ほど出ていた声も出ぬ。
拳を握り、怒りの視線を向けながら傍らの軍人にこの流れを止めてはならぬと命令するより他、方法は無かった。]
た、立ち止まるな・・・・・・これでは本当に・・・
[反逆者の言葉が頭を過ぎる。
回りの軍を動かした者達は必死に攻撃を命令し、ドロシーを糾弾し、攻め入るように叫びまわるが、アイリの意に反して白狼騎士団の隊長もまた私を裏切り引き上げの命令を出す。]
ま、待て・・・
[騎士はけして降伏などしない。
しかしその様子を見てまばらに馬を降り出す衛兵達や強引に攻める衛兵、そして先に逃げていく者達はいただろう。その引き上げる後ろにはもう回り込んだ近衛兵達がいるとも知らず。*]