― 懐かしい記憶 ―
[ アイリは口が悪かった。乱暴というのではないが、何か気に入らぬ事があると、馬鹿だのきらいだのと、投げつけられる。>>195
言われるのは、まあ、良かったが、いつも涙ぐんだ顔で睨まれるのが結構堪えた ]
だって...勝手に身体が動くんだよ......
精霊のせいじゃないかな?
[ 仔犬じみた目でじーっと睨みつける視線から逃れようと、そんな事を口にもしてみたが、相手が納得する筈も無い。
結局散々に文句を言われて(護ったというのに、実に理不尽だ)...けれど最後には、本当に心配しているのだと解る表情で痛みを気遣われた ]