[身を焼く熱を感じながら、娘が引き抜いたのは短刀だった。 自身にとって唯一の、投擲ではなく近距離用の武器。 ブレスの高熱が通り過ぎれば、次の瞬間頭上には、息を吐き切り口を閉じた竜の喉元が晒されていた] ――これで、[足場を蹴り後方半回転しながら、娘は跳んだ。 その身は竜の体へ取り付く形となる] 終わりだ!![そして急所へ突き立てた短刀から、娘は最大出力の電撃を叩き込んだ*]