あなたにとっても都合がよいでしょう。
[飄々とした態度のまま少しだけ深く切り込む]
ご子息に領主を引き継ぐときに、ご存知の通り私のような領主派であり貴方を仇敵だと思っているものを息子に仕えさせるより忠実なものたちで家臣団をそろえたいでしょうからね。
[臆面もなく反逆者として囚われても仕方ないことをいう。
最もその言葉によって辺境伯より驚きの表情を引き出すことはなかったしそれを咎めるような言葉もなかったか。
なにせ...が領主派であることは元宰相にはしられていることであり、あの乱の後、飄々とした態度で誰にも気づかれぬようひた隠しにされていた思いを、辺境伯は気づいていただろうし、辺境伯が気づいていることをコリドラスも知っていた。]