―― 銀羊号 / 船内通路 ――
おう、俺はいつだって絶好調ですよ!
あ、そういえばすげえな、
“相変わらず”が“誉め言葉”って言ってもらったのは初めてだ!
[たぶん、の後の微妙な沈黙は、まったく気にせず喜ぶ。
精神構造がかように大雑把な作りをしているものだから、
副艦長の就任挨拶の折、彼女が笑いを堪えるのが大変であったことなどこれっぽちも気づきはしなかった。
ただ、彼女の挨拶そのものに、素直に好感を感じていたわけである。
なお、スノウとラヴィへのもふってもいいかい発言にとどまらず、その後も船内では三日と開けずに笑い話やハプニングを連発していたものだから、上層部たる彼女の耳に届く事案は一つ二つにとどまらなかった可能性もあるので、
上官の腹筋の筋トレに些かなりとも貢献出来ていたならば光栄、といったところ。
恐らく先程の炭酸事件も、誰か目にしていたものがあるならば、届く可能性もあったりなかったり。]