[内にも目を向けてくれ、という忠告には此方も真摯に受け入れよう>>210。
軍に配属するが故に外の方に目を向けがちであるので、彼の忠言は此方にとって必要な事なのだろう。
リヒャルトが並べる優秀な者たちの名前は此方とも知っている。
彼らもまた国内の政治に大きく貢献してきた者達だ、軍に関わらないとは言え知らないと言う訳にもいかない。]
軍は実力社会だからな、貧しい身分であろうとも実力があれば出世できるから、貴族達からしてみれば不満もあるのは重々承知してる。
今まで貴族達が貢献してきた事も踏まえて、バランスを考えねばならないな。
[此方は出自関係なく出世する機会を与えているが故に、貴族達から反発を受ける事がある。
己が王になろうともならなくとも、将来の事を考慮入れれば無下に扱おうとは思わなかった。
後ろを振り向き此方を見据える幼馴染。
どちらの王子が後継者となろうとも、王の命に従い任務を遂行するという彼の信念を此方なりに受け止め。
此方から言葉を発せず黙って頷くが、リヒャルトはどう解釈したのか。]