― 仕立て屋に向かう途中 ―[自分の名前を呼びながら駆け寄ってくる修道服の女性、フリーデルを見かけて足を止める。切羽詰った態度と口調に、誰かが雪かきの最中に埋まったのか、はたまた転んで怪我でもしたのだろうかと身構えたとき。]……薪?![予想外の台詞を聞いて、思わず目をぱちくりさせた。]嗚、だ、大丈夫だ。俺もちょうどそれが気になって仕立て屋に行こうとしていたところだから。[だから落ち着いてくれな?と、真剣な表情のフリーデルに答える。]