──回想・第三エリア倉庫──
[だってどうしたって仲間だった。
彼の事をほとんど知らなくても。
疑われて信じてもらえなくて傷ついたのも
元はと言えば彼らが大切だったからだ。
それでも、自分が求め選んだのは同胞。
自分には欠けていたはずのテレパスで響きあう
自分と「同じ」存在が欲しかった。
自分が「同じ」になれる存在が。
でも、仲間も大切だったからこそ苦しかった。
彼のその言葉があったなら(>>207>>208)
若しかしたら物語の道筋は
変わっていたかもしれない。
誰も殺さないまま、血肉の味を知らぬまま
過ごすこともあったかもしれないが
仕方がない。そんなイフを考えても
もうどうにもなりはしないのだ。
ただ、笑いあえていた日々は尊くて。
そして決して2度と手に入らないもの]