二回位で済むと思うなよ。[常の調子とは行かぬけれど、噴き出すその様を見て、ほんの微かに口許が上がった。カレルを喪って得た傷は、ずっと心に残り続ける。けれど、] ……おうよ。 お前の「了解」が聞けただけで、寿命が100年延びたわ。[掌を打ち合わせた衝撃が、腕の裂傷に響いた。だが、そんなことも今は気にもならぬ。友と交わした言葉は己にとっての糧となり刃となり、――そしてきっと、盾ともなろう。*]