[まだほんの赤子だった頃、眠りに落ちるまで手を繋いでいないと泣きだしてしかたがなかったのを、"兄"は覚えているだろうか。手を繋いでくれるものがいなくなったあと、諦めたように泣かなくなったのを知る者はいるだろうか。繭の中は、今は静かに眠りの中。*]