― 東屋 ―
不穏な……噂が。
[ローレルの言葉>>218に、ウェルシュは眉根を寄せた。
王の死についてのみではない。
王の弑逆、それについてまでも吹聴している者があるのか。
やや険しい表情のまま話を聞いたが、話の最後に民の暮らし向きの話が聞ければ少しだけ息を吐いた。]
分かった。ありがとう。
ともあれ皆が困らずに暮らしていると知れただけでも嬉しいよ。
ほら、こういう時って物の値が吊り上がったりするだろう?
そんなことにはなってなくて良かった。
[と、見解を告げて]
────、そう…か。
[不安、と。民に彼女自身の不安映したらしき呟きに目を伏せた。これは民の不安、人々の不安。王宮に仕える者らさえ抱えると同じ不安だろうかとも思う。]