[ それと引き換えに言い渡されたのは 王宮および城下の警備の強化、騒動の鎮静。 例に違わずあたしもそれに駆り出され その日は王宮と城下を行き来しては 民の混乱を鎮火するのに回ったわ。 その間、誰かに会ったかしら? どこから聞こえてきたのか 「次期跡継ぎが第二王子である」という噂 そして ── どこぞで撒かれたちいさな不安の種 >>215 それは確実に街に侵食し始めてることを あたしは、知ることになる。 **]