…成程、な。[食いちぎらんとする力に一瞬顔を顰めて、残しておいた利き手に握った先の尖った水晶の棒を鳩尾に的確に打ち込む。それが利かずとも膝蹴りを繰り出して、腕の肉一部を食いちぎられつつなんとか振り払う。そのまま入った壁に飛び退り、相手に背中を見せることなく先ほどの壁を押せば、容易く開き、そのまま先ほどの廊下へ。]