― 夕暮れ時:クレイエラの森・上空 ―
[いつしか視界は更に狭まり、辛うじて見えるのはコンラートの背中くらいだ。
目が頼りにならない分、術への依存と気負いは大きくなる。
体がじわりと湿って感じるのは、纏わりつく霧のせいだけではないだろう]
ええ、賛成しますわ。
[コンラート>>222の提案に頷き、背に掴まり直す。
下から上へ体を撫でる空気と水粒を感じながら、自身は術の"手"を広げる]
―― 満たせ ――
[肌に触れる気配が濃密になっていく。
と同時に、それは自身の術が周囲へ溶け込んでいく事でもある]