…………悪いが、食欲が湧かないんだ。
仲間の、エディの、死体を見て、
食事ができるほど、私は………。
[プツ、とそこで通信を一方的に切った。
娘だって、そのスープを飲んだら
自分のうちに眠る力のせいで
ノーラを殺してしまう事になる事は知らない。
知っていたらどうだった?
それを問うのも愚問だろう。
悪いことをした、と謝りながら
自分を試すような事をするつもりかと
その疑念が疑念を呼び、
娘を獣の思考へと沈めていく。
彼がこれからどんな行動を取ろうと
此方は構わない。
ただ、彼がどんな手段に出ようとも
自分もまた獣としての道を歩むのみ]*