[抵抗がなければ、彼の母親を先に殺していたことだろう。
だから、それでいい。目の前の魔を―――すべての魔を滅する。それはやらねばならないこと、魔から幼馴染を解放するのも――必要なことだ。]
―――はぁぁぁぁ!!
[咄嗟に剣を腰に戻し、左の背中に負っていたショーテルを抜き、その勢いのままにこちらへと振り下ろさんとする戦斧>>115の柄に向けて刃を思い切り左から右方向へと横薙ぎに振るい、戦斧を阻むとともに、鎌状の牙が幼馴染の右上半身を食らいつかせんと振るう。
そしてもう一手を取るように、左手を外套の裡にいれ]