― 副官の奮闘 ―「これ以上暴れられては困る」[突きの一撃を交わした赤紅>>218を相手取り、副官は長槍を構え直す。今の一撃で赤紅は副官を狙いと定めたらしい。好都合と思いながらも、副官は密かに冷や汗を流していた。男と渡り合った相手を抑えられるかの不安。けれどその迷いも一瞬のこと、次には長槍の切先を右下へと流し、赤紅に対し払い上げの一閃を放っていた*]