― 上空 ―[後を任せて飛び立つ様子が何か思わせているとは知る由なく。翼広げ、周囲を見回しながら向かうのは上流。飛んだ先、滝口の辺りには先に上流へと向かった面々の姿もちらりと見えた] ……さってと。[滝の近くをゆるりと越して、こちらが目指すのはその少し先――天輪湖の畔。ふわり、舞い降りて湖畔に降り立つと、手にしたままの槍を垂直構えた]