人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の子 マレンマ

― 箱舟 ―

[黙示の天使と天軍の長が降り立ったころには、既に肉体の鼓動は止まっていた。
意識だけが名残のように留まっていたが、それも間もなく離れるだろう。
小さな繭の中には、静寂が満ちていた。

それでも光の集まるを感じてか、繭の糸が淡く明滅した。
息づくように。嬉しいと囁くように。
眠る赤子が、頬つつかれて微笑むように。]

(229) 2017/11/06(Mon) 00:23:04

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