[武器を振り被り殺到する騎士らの中、魔王は悠々と立っていた。 策があってか、敢えての無策か――ともかく魔王は、ゆっくりと右手を前方へ翳す。 それと連動するように現れた手は、力を蓄えるが如くしばし間を置いて――] 破ァっ!!