[やがて、ミリアムが竜の尾へ近付く姿を視界の端に捉えた>>196。 竜の意識を逸らすべく、敢えて竜の眼前を横切るように跳んだ。 その瞬間、竜の身を這い回る水が、その巨体の一点へ集った] ――そこか![示されたのは、竜の喉元。 娘は腰から引き抜いた苦無を、素早く投げつける、が――]