何故自分だったのだろう。
自分よりも優秀な、そして美しい天使は
数多に存在していただろうに。
相手は花園を瞬く間に荒れ果てさせてしまう程の
闇の力の持ち主だ。
そんな相手に自分ができることと言えば。 ]
…………ッ!!!
[ 他の天使たちへと、この無法者の訪れを
そして花園の危機を伝えること。
そうして神にこれ以上危害を与えぬこと。
二対の翼をはためかせ、
ここから離れるべく空へと飛び立とうとした。
然し、それは叶わなかったのだ。
悲鳴を、仲間に届ける事すら。 ]*