人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


玄海の精霊師 シュテルン

[話がそれた。
ともかくあの“客”は父の遠縁であり、
同時に父の事情を知ってなお、目をかけてくれている数少ない人物のひとりなのだと知った]

ってことはあのおじょうさん……じゃなくてファミルは、
僕の遠い親戚でもあるのか。
仲良くできるかなあ……。

[商売上の利害の一致から来る“仲良く”ではなく。
同じ年頃の少年同士として“仲良く”できることを望んで、
その言葉は呟かれた。

父は、なんだか複雑な表情をして、その呟きを聞いていた**]

(229) 2013/07/08(Mon) 09:34:26

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