[差し出された指先へ吸い付いて、立てた牙から命を分けてもらう。
なんだか少し味が変わった気がして、きっと色々なことがあったのだろうと思う]
…ん…は、
………ェト、 ありがと…?
[顔を離した時には、黒革の首輪をつけた人の姿へ。
赤い兎眼は千年紀の濃い魔力と、白紙の上に築かれ始めたばかりの知が渾然として、濡れ光った。
おじさんの胸にぎゅうと抱きついて、しゃくりあげる]
良かっタ…おじさん
どうしよう。ワタシのせい 行かないと
ジェフが白い奴に、ひどいコトされてる…!
[黒い吸血鬼の言ったことは何も間違っていないのだけど、大枠でとらえるなら誤解です。誤解]