────────ッ!![ 声にならない悲鳴と共に噴き出す鮮血。 立っていられなくてたまらず床に倒れ伏す。 燃えるような痛みに視界はだんだんとぼやけて けれど、最後に力を振り絞れば ] カレル様、お逃げくださいッ![ そう叫んで。 彼がカレル様の方へ向かおうとするなら その足を掴もうと試みただろう。 そうでなくても、焦点の定まらない瞳で彼を睨みつけて。 そのまま意識は闇に呑まれていった──── ]*