[それはどこでだったか、軽い音を響かせ声をあげたのはディーター>>221会話に割り入ることは無かったが、一度彼に視線を向ける。”ありがとう。”真っ直ぐシモンを見た姿も見ていた。……本物に感謝する証明された人間、甘い言葉に騙された人間。一体どちらとして考えるべきだろう、そう考えながら。もう一つ存在した可能性など、その素直さの中には浮かびもしなかったのだ。]*