人狼物語−薔薇の下国

283 少人数で人狼BBS人狼騒動RP村3 ― 白銀の村 ―


パン屋 オットー


 ――心得ている。

 [「汚すなよ」と言われれば>>218、清流のような声色で応える。放たれた声は夜闇の鎖に絡め取られるかのように、影へと溶けて消失した。]

 悪いね。既に知っているかもしれないけれど、僕は気の利いたことが言えないんだ。

 ――僕には感情が存在しないから。

 [近寄りながら、呼吸の一部であるかのように、まるで店で接客しているかのように、平然と告げる。告げられた声に、ニコラスはどのような反応を示しただろうか。]

 せめて、君が苦しまないで散ることを願うよ。

 [口先では告げるものの、実際にはニコラスに対して何かを願うことなどできないのだった。そのような感情は持ち合わせていない。

 己は先日ヤコブに対して放ったような殺気>>2:170をニコラスへ向けようと、その瞳を覗き込む。しかし、それはすんでのところで思いとどまった。
 窓から差し込む光が彼の髪を、肌を滑り、雫のように堕ちていくかのように見えるのだった。艶美な月の光のようで、それでいてどこか禁忌めいていて、感情を持たないなりに、殺気などという無粋なものを向ける気にはなれなかった。

 ――それならそれで、構わない。

(228) 2014/12/18(Thu) 02:28:07

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