[翼を穿ったまま宙に留まる風。精霊達を私の下に戻すついでに、もう一仕事済ませてしまおう]── ─![銛の形を成す為凝縮していた風を、その場で拡散させれば局所の暴風が現れた。その風に翼を煽られ、高所を陣取っていた者がバランスを崩して地に落ち散らされた力が空に溶ける。他の者は地に落ちるまでは無くとも、均衡を取れずに飛行がおぼつかない様子が私以外の目にも確認できるだろう]