― 王都・ヘルグリューン邸 ―[向けられた視線>>217に、小さき真白はきゅぅー、と短く声を上げる。したぱた、忙しなく動く尻尾は落ち着きなく。けれど、礼の姿勢で主を送る青年はそれに気づかないまま] ……さて。 このままぶっ倒れてる訳には行かなくなったし……急いで出ねぇとな。[貧血でややふらつくのを抑えて、出立の準備に取り掛かる。とはいえ、基本身一つで動ける魔術師。必要になる可能性のある儀式媒介を幾つか見繕い、転移負担を軽減するための物理移動手段に馬を用意させて]