どうしても、と、お前が望むなら、俺の首をかけて相手をしてもいい。だが、簡単に命を差し出すわけにはいかん。今の俺には、死ねない理由と、死にたく無いという意志がある。[ 魔法も巧みに使うディークに、本気の一騎打ちで勝てた試しは、軍学校時代には無かった。それでも退く事はしない、と、男は笑みを浮かべたままで、剣を構える。まるでかつて、鍛錬をしようと、懲りずに何度も学友と剣を合わせることを願った、その時のままの表情で// ]