──── 第二エリア 廊下→医務室 ────
(>>201,>>202シグルド、>>218カーク)
[かけられた声(>>201)にビクリと肩を震わせる。今にも逃げだしたいが、体が言う事を聞いてくれない。自分が浮いているかのような浮遊感。それを自覚すると更に気分が悪くなる。
────力が、入らない。
この負の連鎖はどうしたらいいのか、今の私には考えられなかった。
恐る恐る顔を上げる。そこには眼鏡をかけ、心配そうに覗き込む男性の姿があった。
…体が震え始める。]
あ………ぁ………
[真っ青な顔で怯えたようにガタガタと震える。私に向けられる厚意が怖くて、他人が怖くて。口をパクパクさせる私を彼は抱きかかえた。
驚きではっと息を飲む。"嫌"とも"降ろして"とも言えず、手足には力が入らない。
どこに連れて行かれるのだろう、という不安を抱きつつも、抵抗することはできなかった。]