[白絽侯の視線を追って、ついうっかり壁を歩いてくる極彩色の塊を発見してしまい、わ、とまた目が丸くなる。] な、何じゃあ。[それが先ほどの自分のように鎖をじゃらつかせた吸血鬼(間違いなく人間ではない)だと分かると、低く唸った。] こ、こぃも吸血鬼なら当たり前ながか……。