―― 第二エリア・通路 ――[お前は音を聞くことに優れている。誰一人、お前たちを見ることも、音を聞くことも、なかっただろう。医務室での話の続きなど、女と交わしていただろうか。歩む通路の壁面には、漆黒の歪んだ闇が口を開き。人の身であれば、その深さに、慄かずにはいられないような、色だろう] ――いねえな。 他の連中とでも合流できればハダリーの話…[そのように、話を続けていながら。ここまでだな、と、そう思う場所で、私は足を止めた。]