人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

― 戦いの前・オプティモ西砦前 ―

[男はクロードの問いには答えず、出されたお茶を口に含み、香りを楽しむ。苦さが疼く痛みをまぎらせてくれるのはありがたかった。まだ、ここで倒れるわけにはいかない]

美味いな…ジョーイよりお前の方が腕が上だ。大使殿のいれた紅茶もうまかったが…シメオンの菓子造りの腕といい…

[そういう時代なのか?と、笑って、また口を開く]

結局、最後には、俺達は歩み寄った。
結界はいつか破られる。その時が来て、ナミュールが為す術もなく滅びる事の無いように、血を流す覚悟を持つ事は必要だ。実際に、その時が来れば、躊躇わず先を見据えて進む力と決意…それがなければ、外の世界から襲う嵐には耐えられない。
だが、不必要な血を流す事、恨みを残すことは、避けなければいけない。それは国を内側から崩壊させる。

だから、お前の父は「人を育てる」と言った。

[じっとクロードの瞳を見つめる]

(227) 2015/03/17(Tue) 22:33:32

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