[指を握りこんだところで、テオドールの姿が見えた。輿を担ぐ屍鬼は拝跪し、ベリアンもまた輿の傍らに膝をつく。] 閣下、 ここで一旦、攻撃の手を休めることを進言いたします。[前置きもなく告げたのには、テオドールがこの戦に落胆している気配も見抜いたからだった。]